Kurashi Manabi Naoshi

 このブログは、これまで仕事ファーストで置き去りになっていた、日々の暮らしを立て直すために作成しました。子どもが独り立ちして一人暮らしとなったいま、部屋や身なりを整えたり、旅や読書で心を養ったりしながら、心身ともにすこやかに生きていくために、もう一度「暮らし」を学びなおします。 

横浜散歩~象の鼻パーク

晴れた日曜日には、よく散歩に出かけます。

 

たいてい、桜木町、みなとみらいのあたりをぶらぶらと歩いて、付近のイベントをのぞいて、ボーっと海を見て帰ります。

 

赤レンガ倉庫では、冬季限定の野外特設スケートリンク

「アートリンク in 横浜赤レンガ倉庫」が開催され、

親子連れ、カップル、友人同士が青空の下、気持ちよさそうに、

あるいは、おそるおそる横の人やリンクのヘリにつかまって、滑っていました。

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さらに足を進めて、象の鼻パークへ。

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象の鼻パーク内にある、象の鼻テラスでは、

週末はイベントを開催していたり、食べ物や雑貨の店が出店しています。

 

本日は、音楽ライブのほか、障害のある人たちが参加する国際芸術祭、

ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017の記録が展示されていました。

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象の鼻パークを後にして、桜木町駅に向かって戻る途中、

「空が広いね」と後ろから声がしました。

 

海のある場所は、空も広く、高く感じられるので

視界が広がり、心が解放され、何度でも訪れたくなります。

 

ただ、海や施設の魅力だけではなく、「行けば何かある」という期待と信頼が、

みなとみらい周辺に、人が集まる理由でしょう。

この付近だけで、スポーツ、音楽、アートが楽しめるのは、とても贅沢なこと。

 

象の鼻テラスに出店していた、フォンフォンシフォン カマクラの

クリスマス限定商品、シュトーレンシフォンをおやつに買って帰宅。

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シュトーレンっぽく、クルミとドライフルーツが入っていて、

でも、シフォンケーキなので、軽くふわっとした口当たりで、とてもおいしい!

 

付近には、テイクアウトした食べ物を、座って食べている人も多いので

今度は、おにぎりかサンドイッチを持って、散歩に出かけてみようかな。

大掃除はできなくなってきたので、小掃除

今日は本当に久しぶりに、お風呂の換気扇を掃除しました。

フタを開けると、そこにはホコリの塊が!

 

私は普段、そんなにこまめに掃除はしませんが

やり出すと、キッチリやりたくなります。

 

しかし、2年ほど前、拭き掃除に夢中になるあまり、

翌日、かなりひどく腰を傷めてしまったことをきっかけに

一日に、一気に掃除をするのはやめました。

 

それからは、「今日はここまで」と決めて

少しずつ、掃除をしています。

 

たとえばお風呂なら

「今日は時間があるし、晴れているから、久しぶりに換気扇の掃除」

「今日は疲れているから、床のタイル1枚だけ」など

 

少しくらい、汚れが残っていたとしても

「まあ、いいか」とスルーして掃除を終えます。

 

若い頃は、掃除や整理整頓には興味がなく、

本当に面倒に思っていたのですが、

今は自宅で仕事をしていることもあり、

仕事に煮詰まった時に、体を動かして気分転換するのも好きだし、

短時間で達成感を得られるところも、気に入っています。

 

和菓子で季節を楽しむ

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おやつは小さな和菓子をひとつ、あるいは焼き菓子をひとつ。ダイエットのためではありませんが、3時のおやつはそれくらいの量がちょうどよくなりました。

量より質へとおやつは変換中

スナック菓子を食べなくなり、コンビニスイーツからも遠ざかり、しかしナッツやドライフルーツばかりでは物足りないおやつの時間。質より量の若い時期を過ぎ、大人らしく量より質への変換中です。

午後になり、どうしてもダレてしまいがちな心と体に力を足してくれるのは、温かいお茶と甘いお菓子。おにぎりやスープなどの軽食でもおなかは満ち足りますが、お菓子とお茶を口にした時の何とも言えない安らぎには、食事とはまた別の幸福感があります。

お気に入りの和菓子屋がなくなってしまった

季節を感じる素材やデザインが楽しめるのも、和菓子の好きなところ。栗の季節になると、栗が入ったまんじゅうやどら焼き、羊羹が登場するし、栗をかたどったお菓子も店頭に並びます。それを見て「秋が深まったな」と気づいたり、お菓子を口にしながら物思いにふけることができます。

ただ残念なのは、外で和菓子が食べられる場所が少ないこと。和菓子より、やはりケーキやパフェの方が人気なのでしょうし、カフェや喫茶店も、コーヒーを飲む前提でメニューがつくられているので、和菓子はあまり似合わない。

もうひとつ残念なのは、和菓子店の数が減っていること。タウンページのデータベースによると、和菓子店の登録件数は、この10年で14,674店から11,442件と減少しています。以前取材したことのある、お気に入りの和菓子店もなくなってしまい、がっかり。目立つのはチェーン店ばかりです。

価値を下げずに良さを広めたい

少し前、文部科学省の検定意見を踏まえ、出版社が道徳教科書の記述を「パン屋」から「和菓子屋」に書き換え、議論となったことがありました。和菓子は大好きですが、こういうゴリ押しはかえって和菓子の価値を下げることになるので歓迎できません。

タレントもそうですが、ゴリ押しは「売れない」「価値がない」「魅力がない」という印象を植え付けてしまいます。無名の個人がYouTubeInstagramで人気を得ることができる時代なのに、お金をかけてメディアにジャンジャン登場させている人物が売れないという事実をつくってしまうと、タレントの価値が大きく損なわれます。

おいしさや美しさや豊かな地域性など、和菓子の価値を再発見するこの頃。本来の価値を損なわずに、もっとこの良さを多くの人に知ってほしいな。取りあえず、横浜近辺の和菓子屋探訪でもはじめてみましょうか。

 

【今日の暮らし学び直し】

おやつにきれいな和菓子をひとつだけ。幸福感と季節感が味わえます。

 

『海月姫』最終17巻読了~ジジ様への愛をこめて

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海月姫』17巻読了。今まで散々笑わせてくれたマンガですが、最終巻を読んでいたら、涙があふれてしまいました。強くて美しい蔵之介が小さな子どものように弱くなってしまい、それを月海&尼~ずが助ける場面があったり、家族や結婚の意味を問い直すシーンがあったり、ついに目白先生が姿を見せ、いままで正体を隠していた理由が明らかになったり。とにかくてんこ盛りの内容でしたが、ここでは私が大好きなジジ様について語ります。※以下、ネタバレあります!

夢を追うために必要なスキルを提供する存在

 主人公の月海と、もうひとりの主人公である蔵之介には、彼らの才能と情熱を陰から支える役目の人たちがいます。そのひとりが、尼~ずのひとりであるジジ様です。

ジジ様は、『相棒』の水谷豊や『ちい散歩』の地井武男のようなシニア男性にばかりときめく「枯れ専」と呼ばれる女子。個性豊かなオタク女子集団「尼~ず」のメンバーの中では影の薄い存在です。しかし、好きなものばかりを地味に追いかけている尼~ずたちが、派手で実行力のある蔵之介に振り回され現実に直面したとき、いつも面倒な役目を引き受ける決断をして、確実に業務をこなします。

たとえば、月海デザインのファッションブランドのブログをあっという間に開設したり、面倒な割に報われないイメージの生産管理を引き受けたり、最終巻で蔵之介が弱った時、人前に出るのが苦手にもかかわらず、真っ先にピンチヒッターを引き受けたり。地味だけど頼りになるそのキャラは、『総務部総務課 山口六平太』を思い起こさせます。

才能を事業化するためには、誰かが大人の役割を果たさなければならない

もしかしてジジ様は、大好きな枯れオヤジで政治家の鯉淵慶一郎の息子だから、蔵之介に肩入れしている面もあるかもしれません。しかしそれより何より、蔵之介の勇気や行動力に、表情には出さないけれど、静かに感動していたのだと思います。

クリエイティブな人は、そのキャラクターや才能に惚れた現実主義者が事業のパートナーになってくれると、安心して力を発揮することができます。本田宗一郎にも松下幸之助にも、そのような番頭とか参謀にあたる存在がいました。

月海も蔵之介も、誰にもマネできないアイデアを出すことはできても、それを現実に落とし込む際にまつわる煩雑な業務にまでは、目が行き届きません。クリエイティブな発想と子どものような感性は切っても切れないため、事業化するためには組織の誰かが大人の役目を果たさなくてはいけない。ジジ様だって、ずっとひそかに枯れオヤジを愛でていたいはずなのに、それでも尼~ずと、彼女らの拠点である天水館を守るため、できることをしようと決心したのです。

才能とビジネスの橋渡し役は貴重

蔵之介の異母兄である鯉淵修も、ブランド立ち上げの資金をポンと提供してくれたり、尼~ずがデモを行う際、許可をとってくれたりと、大事な局面で現実をサポートしています。わかりやすいヒーローではないけれど、確実に、その人にしかできないことを、必要な場面でしてくれる存在です。

主人公の月海は才能を持ちながらもあまりにもピュアなため、周りの人に憎まれたり疎まれることがあります。生きるために、気持ちを押し殺したり捻じ曲げたりしている人は、「なんであんただけが素のままでいられるの?」と、被害者意識を持ってしまいがちです。しかしジジ様は、そんなそぶりを見せませんし、そう思ったとしても、自分にできること、素晴らしい才能に貢献できることを見つけて、決断して、実行できる人なんです。

才能やアイデアはビジネスとして成立しないと食べていけない。だけど魂をビジネスに捻じ曲げられる人生は嫌だ。その現実と気持ちの間をつなぐことができる人は本当に貴重だし、ジジ様はそれができる人なんです。

 

【今日の暮らし学び直し】

長く続いたマンガの最後を見届けると、最後まで読み切った達成感と、終わってしまった寂しさの両方があります。この気持ちは、子育てと似ているような気がする。

 

横浜 元町のカフェ kaoris(カオリズ)の鉄瓶紅茶

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土曜の午後、元町のカフェ kaoris(カオリズ)に立ち寄り、いちじくのショートケーキとダージリンのセットをいただきました。

もうずっと、カフェといえばスタバかルノワールで、しかも打ち合わせ、という状態が続いていたので、ひとりでカフェに入り、ゆっくりお茶を飲むのは久しぶり。

 

元町のカフェにひとり立ち寄る

週末の元町商店街は、地元の人と観光客がほどよくミックスされ、適度ににぎわいながらも、どこかのんびりムード。メインストリートを少しそれ脇道に入ると、大きな白いパラソルの下、おいしそうなパンを売っている人に「上にカフェがある」と教えられ、そのままてくてくと階段を上っていきました。

少し重めのドアを開くと、大きな木のテーブルとグリーンが目に入り、窓を背にしたソファ席に案内されました。店内のお客はすべて女性。午後4時過ぎでしたが、右横の女性はひとりで肉料理を単品で食べています。きっと、糖質制限中ですね。

 

季節のケーキと、鉄瓶に入った熱々の紅茶3杯

ショートケーキは細長いスポンジに、生クリームといちじくジャムを挟んだ変形スタイル。紅茶は大き目のカップ3杯分。小さな鉄瓶に入っているので、おかわりも十分温かいのがうれしい。このセットでも、私には結構なボリュームでしたが、左横の若い女性2人は、もっとボリューミーなフレンチトーストをパクパクと食べています。

20代の私も、結構な大食いでした。その頃は、雑誌編集部で毎日夜遅くまで働いていたのですが、働けば働くほどおなかが空くので、いつも男性並みの食事をとっていました。お蕎麦1杯で食事を済ましている人を見ると、「信じられない!」と思ったものですが、年齢とともに食事量が少しづつ減り、人並みに落ち着きました。

 

ひとりで、家の外で、お茶を飲む効用

たっぷりの紅茶を飲みながら、ガラス越しに道行く人を眺めてぼんやりしていると、自分でも意外なほど気持ちがゆるんできます。普段は「時は金なり」とばかり、スケジュールをギシギシ詰め込んで、外のランチはうどんやおにぎりなど、10分で食べられるものばかり。そんなスタイルがムダなく合理的だと思っていましたが、いつのまにか心身に負担をかけていたようです。

「横浜に住んでよかった」と思うことは、地元にいながら旅気分を味わえるところ。元町商店街も中華街も赤レンガ倉庫も、ただブラブラ歩いてもよし、途中でお店に入るのもよしで、散策に向いています。季節のイベントやセールも楽しめ、クリスマスの時期は、イルミネーションが華やかです。

 

【今日の暮らし学び直し】

「一人で」「外で」お茶を飲みながら、ゆっくり過ごす時間を持つと、心身の緊張がほぐれてリラックスできる。お茶の後、観光気分で散策するのも心地よい。

【仕事目線での学び直し】

kaorisは、店頭のパン販売で客の気を引き、カフェへと誘導する動線設計が巧み。さらに店内で紅茶や野菜を販売して、ついで買いを誘っている。(買っちゃったよ!)

 

日々の暮らしを学びなおします

ミキモトミキと申します。本を出版したい人のご相談を承っています。

 キャリアのスタートは女性誌編集者。主に美容やジュエリーのページを担当していました。独立後は地域情報誌の取材を皮切りに、新聞、雑誌、Webに寄稿。企業、経営者、フリーランサーの取材を500件以上手掛けてきました。

仕事で、あるベストセラー作家のイベントに参加したことをきっかけに、出版プロデューサーとしての活動を開始。これまで健康、ビジネス、猫、スピリチュアルと幅広いジャンルを手掛けています。

 このブログは、これまで仕事ファーストで置き去りになっていた、日々の暮らしを立て直すために作成しました。子どもも独り立ちして一人暮らしとなったいま、部屋や身なりを整えたり、旅や読書で心を養ったりしながら、心身ともにすこやかに生きていくために、もう一度「暮らし」を学びなおします。 

 

ブログ「ミキモトミキの仕事と道楽」はこちら

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